これって五月病?子供の気になる症状にはマリオが効く?!

こんにちは。
イライラ解消カウンセラーの大西史恵です。

5月も後半に入りました。
いかがお過ごしですか?
5月は、気候的に体が疲れやすくなるし、
生活環境的には心が疲れやすくなります。
この時期に、頭痛がしたり、体がだるくなったり、
なんかやる気が出ない状態を、五月病といいます。

この五月病、子どももなります。
例えば、
・学校に行く時、お腹が痛くなる(学校で特に問題はないのに)
・保育園・幼稚園に行きたがらない(こちらも同じく、問題はないのに)
・今までできていたことに、やたら時間がかかる
・最近、なんかよく泣く、かんしゃくを起こす
・抱っこが増えた
・甘えてくる
・わがままが増えた
などなど。

ちなみに、マリオも五月病になるみたいです。
「五月病マリオ」って、ご存知ですか?
そうそう、あの、マリオです。スーパーマリオ。
こんなんです。

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出典:マリオが5月病にかかったようです

これ、五月病マリオさんという方が描いてます。
マリオが、五月病になっちゃって、やる気ない・・・
他に、ケーキ好きピーチ姫とか、いるそうです。

マリオ大好きのお子さんには、これを見せるだけで、
気分が変わって「学校行く〜」と言い出す、かもしれません。
いや、ふざけてるようですが、本当に。
子どもって、何にヒットするか分からないところがありますよね。

さてさて、子どもが、五月病の症状があるとき、親の対応としては、
「子どもとスキンシップを取りましょう」とか、
「否定せずにゆっくり話を聞きましょう」とか、
「遊ぶ時間を持ちましょう」とか、
ひどい時は、
「愛情不足ですね、もっと愛情注いであげてください」とか、
そんなこと言ってる人もたくさんいますが、

「分かるけど、それができないから困ってるのに!」
「いろんなサイトも見ても、結局変わらない、イライラしちゃうし!」
「だったら、マリオやってる方がずっと効果ありそうだし!」

などと、ずーーっと思っていました。
それでたどり着いたのが、子育てとかイライラを科学してみることだったのですが、
その話については、違うときにします。

親がどんな対応ができるのか、先ほどあげたことを
とりあえずやってみても、子どもは変わらないです。
気休めにはなるかもしれません。
でも、本来なら、「学校がイヤ」と「ママと触れ合う」って、
話が違うと思いませんか?
だって例えば、マリオが五月病で、「クリボーやだよ〜キノコやだよ〜」と言ってるから、
「じゃあ、ピーチ姫と触れ合えば大丈夫になるよ」って、なりますか?
おかしな話になってきちゃいますよね。
子どもの不調とママの愛情を一緒にしちゃうと、ママが辛くなるのでやめましょ!

それとこれとは、別です。
その辺りを、今日は考えてみようと思います。

5月病って、どうしてなるの??

4月に子どもたちの環境が変わって、
しばらくは子どももママも必死です。
緊張して頑張っている状態。

でも、5月に入ると、
「もうこれ以上、緊張状態ムリ〜」
となって、それを知らせるために、体に異変が起こったりします。
このままの状態を続けると、体に良くないよ〜と、クッパ倒せないよ〜と、
無意識が体に教えてくれている感じです。

えっ、無意識とか、よくわかんないけど・・ですよね。

もうちょっと詳しく書くと、

例えば、目の前に、淹れたて熱々のコーヒーがあって、あなたがそれを飲もうとしています。
その時、いきなりカップをつかんで、
一気に熱々コーヒーを流し込む!なんてことは、しないですよね。
だって、熱いとやけどするって、分かってるから。

だから、そっとカップを持って、
ふーふーして、ちょっと口をつけてみる、
そんな風にして、コーヒーを飲みます。

それができるのは、実は無意識のおかげなんです。
無意識というのは、かなりおおざっぱにいうと、
脳のはたらき、と言ってもいいのですが、
脳は、今までの経験をよく分かっていて、こういう時はこうする、というのを、勝手にやってくれています。
だから、熱いものを飲む時は、ゆっくり飲む、ということができます。

脳が、自分の体に、「それ熱いよ〜、だから、ゆっくり動いてよ〜」という指示を出しているから、やけどしないで済みます。

でも、私たちはそれを、全く意識せず、普通にやっています。
無意識が助けてくれるから、やけどしないで飲めるという感じです。

他にも、例えば、高いところからジャンプする時、
「これ以上は無理、怪我するから飛ばない」という判断は、無意識がやっています。
だって、自分は155㎝以上は飛べません!というはっきりした数字なんて、分からないですよね。
それを人は、自分が判断していると思っていますが、
実は、無意識が判断しています。
だから、本当は自分はもっと高いところから飛びたいと思ったとしても、
どんなに意識して飛べる飛べると思い込んだとしても、
足がすくんでしまったり、怖くて動けなくなったりするんです。
無意識が「飛んだらやばいよ」と判断したので、
思うように体が動かない、ということが起こってきます。

ということは、マリオの無意識、すごいですよね。
ありえないジャンプ力、破壊力、ビーダッシュのスピード、無意識が「マリオいける」と判断してるんですね。
でも、行き過ぎると、あっさりゲームオーバーしてしまう。

そう、無意識は、危ないことを避けたり、命を守るために、
日々、働いています。
とっても、ありがたいものなんです。
そして無意識は、私たちの行動全てに、影響を与えています。

何となく、無意識のことが分かったでしょうか。
そこで、話を五月病にもどすと、
無意識が「このままだと良くないよ〜」と判断したから、
お腹を痛くさせたり、疲れさせたりして、何かをやらせないようにしていると考えられます。例えば、

緊張がずっと続いてるから、それをゆるませようとして、体に力が入らないようにする。

だるくなる。疲れやすいと感じる。

みたいなことが、私たちの意識や気持ちではどうすることもできないところ、無意識のところで、行われています。

でも、だからって、学校や幼稚園、仕事を休むことはできないですよね。
無意識は「よくないよ〜」と言っているけれども、行かなければいけない。
なので、ストレスになって、どんどん不調を訴えるようになったりします。

子供も同じで、それがストレスになって、泣くとか甘えるとかが出てきます。
なので、
「ママの愛情不足が原因で、子どもが学校に行きたがらない」
なんてことは、ありえません!
そして、ママが愛情を注いでいれば、子どもが行くようになるわけでも、ありません。
五月病の原因は、無意識が体を守ろうとしてくれているだけなんです。

じゃあ、五月病には、どう対応したらいいの??

そうそう、そうなんです。
大人だったら、簡単なんです。
無意識が良くないと判断しているから、体に不調が出ているので、
無意識に大丈夫だ!と思ってもらえればオッケーなんです。

・・・え??
ですよね。
変なことを言っていますが、
もしあなたが五月病かも・・と感じていたら、
変だけど、次のことをやってみてください。

無意識に対して、こう話しかけてみます。
「大丈夫だよ。
初めてのことだから、緊張してたの。
でも、仕事ができないと困っちゃうから、仕事には行きたいと思ってる。
だから、無意識さん、助けてくれないかな?」
と、こんな感じです。
簡単に言うと、ひとりごとです♪

えーー、全然科学的じゃないじゃん!って思いますよね、はい。
でも、これが効くんです。
無意識の考えが変わって、仕事大丈夫なんだ!となれば、
体調もいつも通りに戻っていきます。

この方法は、つまり、
「自分を大切にしましょう」ってことだったりします。
よく、自分を大切にね、と言われたりしますが、なんか曖昧な言葉ですよね。
どうやって、大切にするの?みたいな。
さっきみたいに、大切にしてくださいね(笑)

そして、では、子どもの五月病には、どう対応したらいいの?
というところですが、
基本は大人と同じです。無意識に話してみる。
でも、子どもはそれが、自分でできません。
なのでそれを、親が代わりにやってあげると、子どもはラクになります。
親が代りにやってあげるというのは、実際に話して代弁してみることが1つ。
2つ目は、マリオを通して会話してみる。今日はマリオづくしです^ ^
最後3つ目は、無意識には無意識で働きかけてみること、です。

まず1つ目。
「〇〇くん、〇〇ちゃんは、初めてのクラスで緊張してたんだね。
でも、行こうって思ってるんだ。すごいね。
大丈夫だよ。行くと、楽しいこともあるんだね。大丈夫大丈夫」
という感じで、子供とおしゃべりしてみます。
セリフは、ママが感じたことを言ってあげればオッケーです。

楽しいことがあるから、行ったほうがいいよ、とか、泣かなくていいよ、とか、笑顔でいこうね、とかは、言わなくて大丈夫です。
緊張してたんだね、頑張ってたんだね、嫌なんだね、など、
そのままを話してみてください。

次に、2つ目。マリオを通して会話をする。
これ、ふざけてないですよ〜。
心理学でいう「投影(とうえい)」という技術を使った方法になります。

まずこれは、お子さんが、遊んでいる時や、お家でゆっくりしている時にやってください。
先ほどの、マリオが5月病になってぐったりしている絵をお子さんに見せて、
「マリオ、ぐったりして、どうしたんだろう?」
と聞いてみます。
そして、お子さんと「五月病マリオ」について会話をしてみます。
「マリオ、クリボーにやられちゃったんじゃない?」
「ビーダッシュしすぎたのかな」
「毒キノコ食べたのかな」
「マリオ、クリアしすぎて疲れちゃったのかな」
お子さんの話を、うんうんと頷きながら、聞いていきます。
聞いているうちに、お子さんがまるで、自分のことを話しているように聞こえる時があるかもしれません。
疲れたマリオと、疲れた自分を重ねて、マリオのことを話しているのに、実は自分のことを話していた、という感じです。
小さいお子さんは、「どうして幼稚園に行きたくないの?」と聞かれても、
うまく答えられなかったりします。
でも、マリオのことだと思うと、いろいろなことを語りだすかもしれません。
言葉にできると、何も話さないよりはいいです。
マリオ好きじゃないお子さんには、何か家にあるぬいぐるみでもいいですし、
ママが絵を描いてもいいです。
お子さんの好きそうなキャラクターを使って、気持ちを聞き出してみてくださいね。

そして、3つ目。
子どもの無意識には、ママの無意識で働きかける。
これは、ちょっと難しそうに聞こえますが、
まず、ママが子どもの症状について、本気で理解できたかどうかがポイントになります。

「五月病みたいな困ったことが起こっているけれど、
学校や幼稚園で何かあるわけでもない。
それは子どものワガママでもないし、
私の子育てが間違ってたからとか、愛情不足なんかじゃない。
ちょっと、無意識が勘違いしちゃっただけなんだ」

と思ってから、改めて、お子さんのことを見てみてください。

すると、今までとちょっと違って、見えてきませんか?
行きたくないと言って泣くのも、お腹が痛くなるのも、
全ては、お子さんが、「行かなきゃいけない」「本当は行きたい」と思っているから、起こっていること。
でも、お子さんの体は緊張しているから、ストレスになっています。

新しい環境では、緊張は当たり前のことですよね。
そして、そこをなんとかしようと思っても、難しい。
その緊張を取り除くことは、できません。

でも、そんな中で、我が子はがんばっているし、頑張ろうとしているから、
泣いたり、甘えたり、ワガママを言っている。

うーん、健気。

子どもって、がんばっているんですね。
めっちゃ泣くし、ワガママ言って困らせるけれど、本当はがんばっている。というか、もっとがんばりたいと思っている。

そんな風に思えてくると、ママの言葉や行動、表情、目つき、声のトーン、触り方、力の入れ方、いろんなところが、無意識に変わっていきます。
すると、それがお子さんの無意識に届いて、なんか子供が落ち着いてきた、ということが起こります。

例えば、お子さんと話すときに、ご飯を作るのに必死で、適当に相槌を打っていたけれど、
ちょっと手を止めて、目を見ながら話をするようになった、などです。

この方法なら、忙しいママがわざわざ時間を作らなくても大丈夫!
普段の行動に変化が出てくるから、ママの負担も軽く済みます。

見方や捉え方が変わると、行動が変わってきますよ。
そして、お子さんも変わっていきます。

なかなか初めは、ピンとこないかもしれませんが、
分かりだすと、結構面白いです。

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それでは、今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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