10歳の反抗期!イライラするし不安…子どもの反抗にうまく付き合う方法

こんにちは。
心理カウンセラーの大西史恵です。

今日は、10歳・小学4年生のこどもの反抗期についてです。

この時期って、難しいお年頃です!
汚い口をきいたり、無視したり、睨みつけてきたり、反抗的な態度をとったり・・(- -)
と思いきや、急に泣いたり、甘えてきたり笑。

小学3年生や4年生になると、子どもはだんだんと、言葉遣いが変わってきたり、
テレビやお友達の影響を受けたりして、生活がどんどん変化していきます。
この時期の特徴を見ながら、どう対応していったらいいのか考えてみましょう。

この時期の反抗の特徴は?

反抗期に突入するこの時期、
学校では、ちょうど4年生から授業内容が難しくなり、
勉強面でも、戸惑うお子さんが増えます。
今までは、特に気にしなくても授業が分かっていたのに、
4年生になったら、途端に分からなくなる。
これだけでも、子どもにとっては、大きな負荷になります。

また、友達関係でも動きが出てくる時期で、
女の子でしたら、仲間意識が強くなったり、仲良しグループが固定されてきたりします。
そのグループの中でも、気の強い子がいて、どうしたらいいのか分からないと悩んだり、
お友達に言われたことを、今まで以上に気にしたりと、人間関係らしい悩みが出てき始めます。

男の子では、好奇心が内へも外へも向くので、ちょっかいを出してみたり、ふざけたりが目立つようになってきます。
また、男をちょっと意識し始めるので、かっこよく振る舞いたいという気持ちと、まだ甘えたい気持ちが交互に現れたりして、
ママからしたら、「本当に難しい!」「子供の態度に、こっちの気持ちが追いつかない」という感じが強くなるかもしれません。

また、気の合うお友達と、そうでないお友達が分かりはじめてくるので、
この前まで仲良しだった子と、急に遊ばなくなったりするので、親としては心配になることも。

気になる時は、学校ではどうなのか、先生に聞いてみるといいです。
「学校では、当たり障りなく付き合ってますよ〜」と、大人な部分が見えたりするかもしれません。

先生は、普段の子どもの様子を見ていてくださるし、4年生が大事な時期だとわかっているので、この時期は思い切って、先生に頼ってみるのもいい方法です。

また、発達の面から見ても、10歳は複雑な時期です。
今までは、親の言うことがすべてだったのが、
少しずつ、こども自身の考えや意見、価値観が出てきます。
親の言っていることに疑問が芽生えてくる時期なんです。

幼児期の反抗期は、イヤイヤ期と言われるように、ただ単に「イヤ!」というだけだったのが、
この時期は、こども自身がいろいろ考えて感じた上で、出てくる反抗です。
なので、小さいこどもにするような、いわゆる「しつけ」という考えを持っていると、うまくいかなくなったり、親子共にストレスをためてしまいがちです。

つまり、「〇〇したらいけない!」とか「〇〇しなさい!」と言っても、聞かないどころか、
恐ろしく反抗してきたりするんです。

10歳の子どもはすでに、”その子なりの考えや目的” があって、行動しています。
その ”考えや目的” を分かってもらえないと子供が感じると、”反抗”という行動をとったりします。
つまり、その子の “気持ち” ですよね。

 

とはいっても、こどもの反抗って、ムカつきますよね!!
我が子も今年ちょうど10歳なので、いろいろ態度が変わってきて、ムカッとくるのはしょっちゅうです。
「はぁ?」
「別に」
「分かってるよ!」
「うるさ」
という感じで、なんだか今風な言葉使っちゃって、ムカつきます!!
そして、教科書をわざと音を立てて置いたり、物に当たったり蹴ったり、足音を無駄に響かせたりして、反抗を前面に出してきます。

「なんかイラつくんだけど」なんて言ってきた日には、
「こっちの方がイラつくわ!!」と、プンプンしています。
そんな子の気持ちなんか、分かりたくもないわ!と思っちゃいます。

でも、毎日こんな生活も、嫌なんですよね〜。うんざりしてきます〜。
できることなら、穏やかに暮らしたい!笑。

そのためには、親が子どもの気持ちを分かって、それを行動で示さないといけません。

でも、実際にやろうとすると、努力も必要で・・
頭では分かるけれど、でもイライラしちゃう!我慢できない!
そんな方は、これからご紹介する方法を試してみてください♪
お子さんの気持ちが、分かってしまう方法です。

私もこの方法は、何かあるたびにやっています。
その時、その時で、子どもの気持ちが分かってくると、自然とこちらの態度も変わってきて、
喧嘩もほどほどになってきました。

もちろん、イラッとくるときはあります。
でも、一時の「イラッ」で終わる感じです、その後イライライライラして、爆発!!ということがなくなりました。

では、反抗期の子どもとうまく付き合う方法、いってみましょう。

自分が子どもの頃はどんな気持ちだったかなと考えない!

よく、子育てサイトなんかでも見つけるのがこの方法ですが、
これはオススメしません。

自分が子どもだった時の気持ちって、はっきり言って、今のあなたのお子さんには関係ないですよね。

昔の自分の気持ちは、参考になることはあったとしても、解決にはなりません。
だって、お子さんは、全く違うことを考えているかもしれませんし、違う場合の方が多いです。

なのに、昔の自分の気持ちを思い出してしまうと、
「自分はこうだったから、この子もそんな感じだろう」
と決めつけてしまったり、

「自分はこうだったのに、この子は何でこうなるんだろう?」
などと、子どもの気持ちではなく、親のあなたの気持ちにフォーカスしていってしまいます。

なので、自分の子どもの頃のことは、もう、置いておきましょう。
持ち出さないでくださいね。
今のあなたと、今のお子さんの気持ちが大切です。

子どもの立場に立ってみる

子どもの気持ちが分からない時は、その子の立場になって考えてみることが効果的です。
でも、
”子どもの立場に立つ”
とは、どういうことでしょうか?

これは、頭の中で考えているだけでは、足りないんです。
お子さんの立場に立ちたい時は、

実際に、子どもがいた場所に立ってみる

これです!

説明しますね。
最近、あなたがムカついたお子さんとのやり取りを思い出していてください。

例えば、自宅で、あなたはキッチンにいて夕食の準備をしていて、
お子さんはリビングでゲームをしている。
そして、あなたが「ゲームは終わりだよ」と言ったら
お子さんが「うるせー」と反抗してきた。
その後、言い合いになった。
そんな場面だったとします。

そしたら、あなたは、お子さんが実際にゲームをしていた場所に座ってみます。お子さんになりきってみる感じです。
キッチンでは、母親が夕食を作っています。
母親が、何か言ってきました。
ゲームをしているあなた(お子さんになりきっているあなた)には、どう聞こえますか?
どう感じますか?
それに対して、どんなことを言いたいですか?
お子さんになったあなたの目には、母親であるあなたが、どんな風に見えますか?

そういったことを、確認してみます。
どうですか?
何か、気付くことが出てくると思います。

次に、今度は、あなたがいた場所であるキッチンに立ってみて、お子さんがゲームをしていた姿を思い出して、どう感じるのか、どう見えるのか、どんなことを言いたいか、確認します。
改めて、あなたの立場にも立ってみるんです。
今のあなたには、お子さんがどんな風に映りますか?

こんな風に、実際にお子さんがいた場所に立ってみる(座ってみる)だけでも、
いろいろ気付くことが出てきたりします。
「あ、もしかしたら、こういう気持ちだったのかな・・」と。

そして、あなたがいた場所に、改めて立ってみることで、また、違う気持ちが出てきたりします。
自分はこんな風に感じていたのかなとか、
自分はこんな気持ちだったんだな、とか。
改めてその場所に立つことで、客観的に、自分の気持ちを感じることができます。

そうそう、気持ちって、お子さんの気持ちを知るだけではなく、あなた自身の気持ちも知ることが大切なんです。
だって、お子さんの気持ちが分かっても、自分の本当の気持ちが置いてきぼりにされてしまったら、辛いですよね。
お子さんと、あなた、両方の気持ちを知ることが必要です。

言い合いになっている時って、どうしても、客観的にとか、冷静にとか、落ち着いて考えることはできません。
でも、その後でもいいんです。
ちょっと冷静に、お子さんの気持ちを知ろうとすると、気付くことが出てくるものです。
すると、次からは、言い方を変えてみるとか、言葉遣いに気をつけるとか、ゲームなら約束事を考え直すとか、
今までとは違った対応を取ることができるようになります。
すると、お子さんにストンと響いたりして、お子さんにも変化が見られるようになりますよ。

まとめ

こんな風にして、お子さんの立場に立つことができます。
この方法はすぐできるし、実際に立ってみるだけで、本当にいろいろ気づいたりするのでオススメです。
もし、そこが家ではなく外出先など、違うところだったら、その場面、風景を思い出してみて、そこにいると仮定してやってみてください。

今日お伝えした、相手の立場に立つ、ということをするだけでも、いろいろ気づいて行動を変えていくことができますよ^^

10歳の反抗には、その子なりの”考えや目的”  ”気持ち” がある。
子どもの立場に立ってみるには、実際に本当にその場所に立ってみること。
そして、気持ちを感じてみること、でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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