こんにちは。
イライラ解消カウンセラー、大西史恵です。
大和くん、見つかってよかった。
捜査、終わっちゃうなんて・・と思っていたので、ほんとよかったです。
この事件について、
尾木ママや脳科学の茂木健一郎さんの発言が、気になりました。
「悪いしつけの見本です。虐待とは『子供のためといいながら、親の気持ちを満足させるため』子供が納得していないのに、恐怖や痛みを与え、従わせるのは悪いしつけ。・・・」
「これは『しつけ』ではありません。『保護責任者遺棄罪』(刑法218条)という犯罪です。ぼくはそもそも『しつけ』という日本語が大嫌いです。『しつけ』という言葉を使う人も嫌いです」
子どものしつけって、難しいです。
私も毎日、試行錯誤します。
子どもが言うこときかないと、ほんとイライラするし。
いい加減にしろと、毎日思っています。
叱っても、説明しても、直らなかったり、
今度は泣き始めて、また大変なことになったり。
同じことは何度もするし、本当に、子供ってなんなんだろう(- -;)
産んでも大変なだけで、楽しいとか綺麗事じゃん!!と思っていました。
子どものしつけには、本来ならば、かなりの忍耐力が必要です。
普通に暮らしてきた人ができることじゃないなって、最近思います。
アメリカでは、しつけに対する見方は厳しく、日本では考えられないことが虐待にあたります。
例えば、一食でもご飯を抜きにしたら、虐待になります。
なので、子供がご飯を食べずに遊ぶからという理由で、ご飯をなしにするとか、
悪いことしたから、ご飯抜き、なんてことは許されません。
しつけとは、罰を与えずに、子どもの行動を改めさせること、だと思います。
それには、忍耐と知恵が必要ですね。
でも、これが本当に難しい!!
訓練が必要です!
何もせずに、このイライラに耐えられる親がいたら、尊敬します。
また、アメリカの場合は、誰が子どもを育てるのかという点で、かなり意識が異なります。
日本では、子供はその家の子で、親が育てる、親が責任を持つという考え方ですが、
アメリカでは、子供は国の子で、社会が育てる、大人みんなで育てるという考え方です。
なので、日常からいろんな大人が子供を見守っているし、サポートするシステムも日本より整っています。
親への教育プログラムも充実しているはず。
それに、カウンセラーという存在が、もっと身近ですしね。
その点では、親の心理的負担は違うだろうなと思います。
今回の事件で、私は、しつけについても考えさせられましたが、
社会の反応や対応という点でも、とても考えさせられました。
親を責める声もたくさんありました。
確かに、行き過ぎたと思います。
でも、それを親だけの責任にするのは、違うと思うんです。
そんな親を助けてこなかった日本の社会って、どうなんだろうと思いました。
子育ては、普通にやろうと思ったら、本当に忍耐が必要。
子どもが生まれたからって、急にその忍耐力がつくわけではないし。
日本では、結婚・出産の前に、子供に接する機会が少なすぎます。
妊娠してから、子育てについての教育を受けるわけでもないですし、問題のある親への更生プログラムも確立されていないと感じます。
妊婦さん向けの母親学級でも、妊娠中の過ごし方は教わっても、育児や子供の性質までは、教わりません。
あ、母親なら母性とかあるし、なんとなくわかるでしょ?と思った方!
そんなはずありません!
世のお母さんたちはみんな、最初分からないことだらけなのに、ひとつひとつ、必死になって調べて、やってみるんです。
親だからできて当たり前とか、親だからそれくらいやるでしょ、という考え方は甘いなぁって思います。
私は、子供を育てる前は、「しつけって、普通にやってたらできることでしょ」と思っていましたし、外で困った子を見かけると「親のしつけが悪いんだろうな」と思っていました。
でも、それは甘かった!
子育ては、そんなもんじゃなかったですね。
大変すぎて、人間変わっちゃう、気が狂う〜〜と思いましたもん。
親がしつけに困った時、安心して相談できる場所は少ないし、
今あるような公的な相談する場って、実はあんまり・・ということも多いです。
相談して、責められて、余計に傷ついたという親御さんもいるし、
長期的に相談できるわけではないので、毎回、相談相手が変わってしまい、
それではサポートしようがないですよね。
日本では、しつけがなっていないのは、親の責任だとみられてしまう。
↓
だから、周囲に相談しにくいし、助けを求められない。
↓
そしてさらに、おかしなしつけをやり続けてしまう。
そんなループになっているんじゃないかなと思います。
また、しつけや対応など、方法については教えてもらえても、
親の気持ちとかメンタル面まではサポートしてもらえない。
親の気持ちをサポートしてあげれば、自然としつけの方法も分かってくるはずなのですが、形だけ支援しようとするから、無理が出てきちゃうんじゃないかなと思います。
親の気持ちが、置き去りにされてしまうことが、すごく多い。
日本で子育てをしていて、そう思うことが多いです。
うん、そう。
私は、一昨年前に市の「子ども・子育て会議」の委員をしていたのですが、
本当にそう感じました。
子育て支援というくせに、親の意見を聞く機会も設けないし、政策なんて結局、国や市の都合ばっかりじゃんって。
委員をやっても、無力感を感じるばかりでした。
あっ、でも、今年に入って、そいえば親の意見を聞く会ってのが開催されていましたね。
ちょっとは、変わってきてるのかな。
あとは、その声が反映されるかどうか、ですよね。
親のサポートをする活動を、これからしていきたいなと思います。
まず私にできることは、カウンセリングだけど、
もっともっと、何かあるかもしれない、いろんなことしてみようと思います。
本当に、大和くん良かった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。